STEAM教育という言葉を知っていますか?
私は知りませんでした。
私は子育てに関しての情報を本やインターネットから得ていることが多いです。
そんな中、
STEAM教育とSTEM教育
という似たような名前が何度も目にとまるようになりました。
??
そもそもSTEAM教育って何だ?
似たようなSTEM教育ってSTEAM教育と何が違うの?
という感じだったので、自分なりにSTEAM教育についてまとめてみることにしました。
私と同じように
STEAM教育?
と聞いたことあるけどよく分からない
と思う子育て世代の皆さんがこの記事を読んでSTEAM教育がどんなものであるかざっくりでも理解していただけたら嬉しいです。
STEAM教育とは何か?STEM教育とどう違うのか?
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の5つの分野を統合的に学ぶ教育のことです。
STEAM教育とは、以下5つを組み合わせた造語です。
以前からあったSTEM教育には、Artsが含まれていませんでした。
現代は、物を作る際に科学の知識や技術に加え、デザイン性もとても重要視されています。
そのため芸術(Art)教育が加わりました。
さらに、STEAM教育のArtにはリベラルアーツ(教養)も含まれています。
リベラルアーツ ?
とまた聞きなれていない用語が出てきたため、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると、
リベラル・アーツは「実用的な目的から離れた純粋な教養」や「一般教養」とも、または人文学・芸術・自然科学・社会科学などの分野の基礎知識を横断的に学ぶプログラムともされる
と書かれていましたが、いまいちピンときません。
語弊があるかもしれませんが、とてもかみ砕いて解説すると
リベラルアーツとは、自分で考える力をつけるための学びです!
現在はさきほど私がウィキペディアを調べたように、インターネットを検索すれば一瞬で求める答えが出てきます。
しかし、ただ調べただけだとなんのこっちゃ?
となっていまい自分で使える知識にすることが出来ません。
そのためリベラルアーツとは、
たくさんの本を読んだり、いろいろな人と話したりして、物事をいろんな角度から掘り下げて学び答えを導いていくことなんです。
リベラルアーツだけでもとても大事な考え方だし、
子育ての上でも重要だなぁと実感しました!
少し話が脱線してしまいましたが、
つまりSTEAM教育はSTEM教育に芸術やリベラルアーツ(教養)を加えることで、創造性や想像力、問題解決力を高める教育なんです!
STEAM教育が生まれた背景には、AIやIoTなどの技術の進化により、社会が変化し、様々な問題が生じていることが影響しています。
これらの問題に対応できる人材の育成や、社会的な価値の創造に貢献できる人材の育成が求められるようになりました。
そのためには、文系・理系といった枠にとらわれず、さまざまな分野の知識や技術を統合し、問題の発見・解決に向かっていく資質・能力が必要になり、STEAM教育が形となってきました。
最近チャットGPT などAIの発展が目まぐるしいので、
従来の教育と現代社会とのギャップがどんどん出てきている気がします!
STEAM教育のメリットは何か?
STEAM教育のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 論理的思考力や問題解決能力を養うことができる
- 創造性や想像力を高めることができる
- 自発性や協働性を育むことができる
- 将来のキャリアの選択肢を広げることができる
以下にそれぞれのメリットを簡単に解説します。
論理的思考力や問題解決能力を養うことができる
STEAM教育では、自ら問いを立てて自ら解決に向かう探究学習やプロジェクト学習を行います。
これにより、問題の本質を見極めたり、仮説を立てたり、実験や検証を行ったり、結果を分析したり、改善策を考えたりする能力が身につきます。
また、異なる分野の知識や技術を統合して問題にアプローチすることで、複雑な問題に対応できる柔軟性や応用力も養われます。
創造性や想像力を高めることができる
STEAM教育では、芸術や教養をSTEM教育に加えることで、美的感覚や表現力を育みます。
これにより、新しいアイデアや解決策を生み出したり、自分の考えや感情を伝えたりする能力が身につきます。
また、タブレットやロボット教材、VRゴーグルなどの先端技術を使って学ぶことで、現実と仮想の世界を行き来したり、未来の姿を想像したりする能力も身につきます。
自発性や協働性を育むことができる
STEAM教育では、自分の興味や関心に基づいて学ぶことを重視します。
これにより、主体的に学ぶ姿勢や自己効力感が高まります。
また、チームでの学習やオンラインでの国際交流などを通して、他者とのコミュニケーションや協力を学びます。
これにより、多様な価値観や文化を尊重する姿勢や社会性が高まります。
将来のキャリアの選択肢を広げることができる
STEAM教育では、さまざまな分野の知識や技術を学ぶことで、自分の得意分野や好きな分野を見つけることができます。
これにより、自分の将来の夢や目標を明確にすることができます。
また、STEAM教育は、社会の課題を解決できる人材や社会的な価値の創造に貢献できる人材を育成することを目指しています。
そのため、STEAM教育を受けた人は、社会に求められるスキルや能力を持ち、多くの分野で活躍できる可能性が高まります。
STEAM教育のデメリットは何か?
STEAM教育のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ICT(アイシーティー)活用の遅れ
- 指導できる教員の不足
- 理数に対する生徒の苦手意識
以下にそれぞれのデメリットを簡単に解説します。
ICT(アイシーティー)活用の遅れ
ICTとは、Information and Communication Technology(情報通信技術)の略称です。
STEAM教育は、タブレットやスマートフォンなどの端末や、インターネット環境などのICTインフラが十分に整っていなければ、効果的に行えません。
日本は海外と比べてICT活用が遅れており、学校や家庭、地域によっては、STEAM教育に必要な機器や通信が不足している場合があります
これは、STEAM教育の機会や質の格差を生む可能性があります。
指導できる教員の不足
STEAM教育は、さまざまな分野の知識や技術を統合的に教えることが求められるため、指導できる教員の不足も課題となっています。
STEAM教育はまだ始まったばかりで、この教育を受けてきた教員が現場には少なく、指導に不慣れな場合があります。
また、教員の知識や技術によって、授業の質や内容に大きな差が出る可能性もあります。
教員の研修や教材の充実などが必要です。
理数に対する生徒の苦手意識
STEAM教育は、科学や技術、工学、数学などの理数に関する分野が多く含まれています。
しかし、日本の小中学生は、国際平均と比べて理数に対する苦手意識が高い傾向にあります。
STEAM教育の内容を聞いただけで、敬遠される可能性もあります。
生徒の興味や関心を引く工夫や、楽しみながら学べる方法が必要です。
以上が、主なSTEAM教育のデメリットについてでした。
STEAM教育は、社会の変化に対応できる人材を育成するための重要な教育だということが分かりますが、ただこのデメリットのところでお伝えしたように、日本ではまだその教育体制が間に合っておらず、十分にできていないことが考えられます。
そのため子育て世代の親としては自らSTEAM教育を意識し、実践していく必要があると感じました。
ちなみにですが、STEAM教育を学ぶ上で、私は草間絵美さんの「ネオ子育て」という考え方は今の時代に合っているのではないかなと思っています。
Audible(オーディブル)で無料で聴くこともできますので良かったら聴いてみてください。
私の以前書いた記事も参考にしてみてください。↓
STEAM教育はいつからやるべきか?
STEAM教育はいつからやるべきか?という問いには
いつからからです!
と明確な答えはありませんが、
一般的には、幼児期から小学生低学年のうちに始めるのが良い
とされています。
この時期は、子どもの好奇心や創造性が旺盛で、様々なことに興味を持ちやすいからです。
また、STEAM教育に必要な基礎的な知識やスキルを身につけるのにも適した時期です。
幼児期から小学生低学年のSTEAM教育では、子どものアイデアを否定しないことや自由に考えさせることなどが重要です
できるだけ早い段階からSTEAM教育を始めることが望ましい理由は以下の通りです。
- 子どもの好奇心や探究心を育むことができる
- 子どもの脳の発達に寄与することができる
- 子どもの将来の選択肢を広げることができる
それぞれ以下に解説していきます。
子どもの好奇心や探究心を育むことができる
STEAM教育では、自分の興味や関心に基づいて学ぶことを重視します。
これにより、子どもは自ら学びたいという動機づけが高まります。
また、さまざまな分野の知識や技術を使ってものづくりやプログラミングなどを行うことで、子どもは自分のアイデアや作品に誇りや達成感を感じます。
それにより子どもの好奇心や探究心を育むことにつながります。
子どもの脳の発達に寄与することができる
STEAM教育では、論理的思考力や創造性、想像力などを鍛えることができます。
これらの能力は、子どもの脳の発達に寄与することが研究で示されています。
例えば、プログラミングは、脳の前頭前野や側頭葉などの高次認知機能に関わる部位を活性化させることがわかっています。
また、芸術や音楽は、脳の左右の半球の連携を促進することがわかっています。
これらの脳の発達は、子どもの学力や生活力にも影響します。
子どもの将来の選択肢を広げることができる
STEAM教育では、さまざまな分野の知識や技術を学ぶことで、子どもは自分の得意分野や好きな分野を見つけることができます。
これにより、子どもは自分の将来の夢や目標を明確にすることができます。
また、STEAM教育は、社会の課題を解決できる人材や社会的な価値の創造に貢献できる人材を育成することを目指しています。
そのため、STEAM教育を受けた子どもは、社会に求められるスキルや能力を持ち、多くの分野で活躍できる可能性が高まります。
こう考えると親は幼児の頃からSTEAM教育を意識して、我が子にできることをやっていくとよいですね。
STEAM教育を始めるにはどうすればいいか?
STEAM教育を始めるには、以下のような方法があります。
- 学校でのSTEAM教育に積極的に参加する
- 家庭でのSTEAM教育に親子で取り組む
- 地域や民間でのSTEAM教育に参加する
学校でのSTEAM教育に積極的に参加する
学校では、文部科学省の人材育成方針に基づいて、STEAM教育に関する授業や活動が行われています。
例えば、プログラミングやものづくり、観察や実験、探究学習やプロジェクト学習などです。
これらの学習に興味を持ち、積極的に参加することで、STEAM教育の効果を感じることができます。
家庭でのSTEAM教育に親子で取り組む
家庭では、親子でSTEAM教育に関する書籍やウェブサイトなどの参考資料を読んだり、オンラインでのSTEAM教育にアクセスしたり、STEAM教育におすすめの教材や玩具などを使って遊んだりすることができます。
例えば、ブロックやロボット、プログラミング工作、サイエンス工作などです。
これらの学習に親子で楽しみながら取り組むことで、STEAM教育の効果を高めることができます。
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地域や民間でのSTEAM教育に参加する
地域や民間では、ボランティア団体や、ラーニングセンター新浦安や【LITALICOワンダー】 、エジソンアカデミー などの民間STEAM教室などに参加する。
これらの学習に参加することで、STEAM教育の専門家や仲間と交流し、STEAM教育の効果を深めることができます。
我が家も今後このようなSTEAM教育の取り組みの場に子供と行ってみたいです!
まとめ
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の5つの分野を統合的に学ぶ教育のことです。
STEM教育とは、芸術を除いた4つの分野を対象とした理数教育です。
STEAM教育は、STEM教育に芸術やリベラルアーツを加えることで、創造性や発想力を高めることを目指しています。
STEAM教育のメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 論理的思考力や問題解決能力を養うことができる
- 創造性や想像力を高めることができる
- 自発性や協働性を育むことができる
- 将来のキャリアの選択肢を広げることができる
STEAM教育のデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- ICT(情報通信技術)活用の遅れ
- 指導できる教員の不足
- 理数に対する生徒の苦手意識
STEAM教育は一般的には、幼児期から小学生低学年のうちに始めるのが良いとされています。
理由としては以下の通りです。
- 子どもの好奇心や探究心を育むことができる
- 子どもの脳の発達に寄与することができる
- 子どもの将来の選択肢を広げることができる
STEAM教育を始めるには、以下のような方法があります。
- 学校でのSTEAM教育に積極的に参加する
- 家庭でのSTEAM教育に親子で取り組む
- 地域や民間でのSTEAM教育に参加する
STEAM教育についてはまだまだ発展段階の教育方法です。
そしてその学習方法は子供の興味により無限にあります。
これから私もSTEAM教育について意識していきたいです。
そして我が家での体験談やSTEAM教育につながる情報があれば、このサイトを通じて共有してきたいと思っています。
今回の記事は以上です。
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