この作品はぜひ
「我が子へのプログラミング教育をどのように考えていけばよいのか?」
と悩まれている親御さんにぜひ聴いていただきたいです!
今の子育て世代にとってプログラミングは、自分が学んでこなかった教育でもあり、どう学ばせたらよいかを悩まれている親御さんも多いと思います。
著者のオードリー・タンさんは、2020年に台湾にて新型コロナウイルス感染症の封じ込めに世界で唯一成功した、その立役者です。
台湾ではITを政治とうまく融合させ、国と国民の円滑なコミュニケーションを実現させています。
今の子供たちは今の親世代と比べてよりデジタルとは切っても切れない関係になっているはずです。
その社会を生き抜くには本作品内で言われているプログラミング思考を身につけるのは重要だと考えます。
私はこの作品を聴いて、今の子供たちにプログラミング教育をする意味が分かった気がしました。
ぜひ本作品を聴いていただき、デジタルとの向き合い方を学んでいただければ幸いです。
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る
※オーディブル(Audible)はAmazonのボタンを選択するとあります。
著者:オードリー・タン
出版社:プレジデント社
本の長さ(単行本):256ページ
Audibleの再生時間:7時間11分
この本から得られた学び
台湾は2020年新型コロナウイルス感染症の封じ込めに世界で唯一成功しました。
その中心的な役割を担っていたのは、デジタル担当政務委員であるオードリー・タンさんです。
この作品ではオードリー・タンさんが台湾の政治の在り方を例にとり、「デジタルとAI」の活用方法について語っています。
まずこの作品を聴いて思ったのが、
今の台湾に住む人がうらやましい
ということです。
その主な理由としては
- 国として国民から国へ、国から国民へとしっかりコミュニケーションができるシステムが構築されている
- 政治の慣例にとらわれず、オードリー・タンさんのような若くて優秀な人材を入閣させる政治の柔軟性
の2点があります。
私は日本人として日本に住み、国民の権利として毎回選挙の投票には行っていますが、正直あまり政治自体には興味を持っていません。
それは日本では世襲政治が横行し、政治はごく一部の権力者のためにあるように感じてしまい、一個人の国民の意見などは政治に反映しないと思っていたからです。
一方台湾ではこの作品を聴いていただければ分かりますが、一人の女子高生の意見が国の法律を変えたりすることができています!
私としては日本も台湾のように国民の意見が国の議論にしっかりと上がり、良き意見であれば取り入れられる柔軟性がほしい!
この作品を聴きこのように思いました。
AIと人間の関係は?
この作品で私が印象的だったオードリー・タンさんの言葉は、
AIと人間の関係は、ドラえもんとのび太君のようなもの
ということです。
人間の仕事はどこまでAI化できるのか?
そして人間にはまだ何ができるのか?
この命題を考える中で、オードリー・タンさんは次のように語っています。
人間が
私はこのようなことを実現したい!
という目標を設定すると、人間が特別なことを行う必要が無かったり、AIに行わせた方が効率の良いものはAIに助けてもらいながら仕事を進めていく。
そこで考えの基準になるのは人間が主体であり、AIはあくまでも人間を助ける役割ということです。
AIは、何かしらの判断を下したときAIはなぜそう判断したかの理由を説明してくれません。
人間がAIにこうしなさいと言われ、その理由を知らないまま長期間さらされると人間の学習機能が剥奪されてしまいます。
自分の意見を出したり、みんなで討論したりということがないと最適化やイノベーション
というものは生まれず、いつまでも同じことを繰り返すだけになってしまう危険性があります。
それを防いでいくには
人間とAIの価値観を一致させる必要がある。
そのようにオードリー・タンさんはおっしゃっています。
そこで社会におけるAIの普及を考えるにあたり、オードリー・タンさんが例に挙げたのがドラえもんとのび太君の関係です。
ドラえもんはAIの一つと言えます。
ドラえもんの役割はのび太君がやりたくないことをさせたり、のび太君に何かを命令させ実行させるものではありません。
逆にのび太君が自分の代わりにドラえもんに山登りをさせて自分はいかないというものでもありません。
またのび太君が勉強や外出が不要になるわけでもない。
のび太君を成長させるのがドラえもんの目的です。
またドラえもんは優秀なAIですが、のび太君がドラえもんだけを信頼しているわけでもない。
のび太君は家族がいて、クラスメートがいて、先生がいてといろいろなところで相互交流をしています。
のび太君がもしもドラえもんを無条件に信頼し、ドラえもんにおんぶに抱っこの状態であったならば、のび太君にとって社会との交流は難しいものになってしまいます。
私たちの生活においてAIを考えるにあたり、ドラえもんとのび太君の関係は一つの好例と言えます。
私はこのドラえもんとのび太君の関係でAIと人間の関係を例えたオードリー・タンさんの説明の分かりやすさと適格な表現に一気にファンになってしまいました!!
オードリー・タンさんのおっしゃる通り、のび太君を成長させるのがドラえもんの役割だと思います。
私はアニメや漫画の中のドラえもんは
のび太君にとって親友であり、保護者のような存在でもあり、かけがえのないパートナーのように思います。
これからの人間とAIの関係もそのようなのび太君とドラえもんのような関係になってほしいと思いました。
プログラミング思考のすすめ
オードリー・タンさんは本作品の中で、
プログラミング教育とはプログラミング言語を学ばせることでではなく、プログラミング思考を身につけるもの
とおっしゃっていました。
プログラミング思考とは、一つの問題をいくつかの小さなステップに分解し、多くの人たちが共同で解決するプロセスを学ぶこと
最初から最後まで一人の力で解決方法を考える方法とは異なる方法を学ぶことで、どの分野でも通用する問題解決の方法が身につくとのことです。
台湾では数年前から小中学校でもプログラミング教育を行っているそうです。
台湾では中学生の段階でやや専門的なプログラミング過程を学んでいますが、小学生の時は、プログラミングのための素養を育てる過程を重視しているそうです。
デジタル社会で求められる3つの素養
オードリー・タンさんが本作品の中で言っていたデジタル社会で求められる3つの素養とは以下の通りになります。
デジタル社会で求められる3つの素養
素養1:「自発性」
誰から命令や指示を受けるわけでもなく自分で能動的にこの世界を理解し、何が問題なのか?私に何ができるのか?を考える事
素養2:「相互理解」
問題解決に至るまでの過程で他人にシェアすることをいとわず、同時に他人からシェアされたことに耳を傾ける事
素養3:「共好(ゴンハオ)」
お互いに交流し共通の価値を探し出すこと
小学生のうちからプログラミング教育を受けていくとこれからのデジタル時代に役に立つ「素養」を身につけることができるそうです!
私はこの作品を聴く前に、自分自身がプログラミングにとても興味があったので、
ただ漠然と自分の子供にはプログラミングを教えたい
と思っていましたが、この作品を聴いてプログラミング教育の重要性を知り、その思いは確信へと変わりました。
プログラミング思考を身につけるためのお助けアイテム
ということで、私は4歳の我が子でも始められる何か良いプログラミング思考を身につける良きものはないかと探していると
ありました。
です!
著者の佐藤雅彦さんは我が子の大好きな『ピタゴラスイッチ』の監修をされている方です。
この方の作る作品はそれぞれ違っても根底に優しさを感じることができ、子供にも受けが良いのはもちろんですが、親が見てもおもしろく私自身もとても好きです。
「アベベのぼうけん」は
すごろくのようなマスの上を旅しながらアベベを動かし物語が展開していきます。
夢中になってプログラムを読み解いていくうちに、手順やルールを筋道立てて考える力、つまり「プログラミング的思考」が自然と養われれるという画期的な絵本です。
上巻と下巻に分かれています。
上巻は今の子供の年齢でも十分楽しめましたが、下巻は我が子にはやや難しい内容になっていました。
たださすが佐藤雅彦さんの本、小さい子を飽きさせない工夫を随所に感じました。
そして興味ない絵本だとすぐに読むことをやめてしまう我が子が集中力を切らせることなく一気読みできました!!
まずはアベベでプログラミング的思考を身に付けていこうと思いました。
プログラミング思考を身につけることができる絵本として有名なのが、「ルビィのぼうけん」です。
私がフィンランドメソッドで注目した教育大国フィンランドのプログラマーであるリンダ・リウカスが、子どもがプログラミングを学ぶ糸口となるように作った絵本です。
4歳の我が子には少し難しい内容でしたが、もう少し大きくなったら親子で一緒に楽しみたい絵本になっています。
我が子が絵本でプログラミングに興味を持ったら、私は実際にプログラミンを学ばせてみたいと思っています。
しかし我が家の周辺にはプログラミングを教える教室はほとんどとありません。
また現在まだまだ新型コロナウイルス感染症にも注意が必要です。
そのため子供に本格的にプログラミングを学ばせるために、
- 幼児期からできる
- 通信やオンラインでできる
プログラミング教室はないかを調べてみました。
すると、ありました。
Z会プログラミングシリーズ
です!
幼児から大学受験まで通信教育を手掛けるZ会のプログラミング講座です。
Z会プログラミングシリーズの特長は
特長1:「紙のテキスト」での学びにこだわり、 紙に書き込みながら一つひとつ理解を深めて進めていくので、一人でもどんどん学習を進められる
特長2:「試行錯誤」を繰り返しながら、自分で考えたものを形にしていく
実際に自分の手でブロックやロボット、アプリを動かし、プログラミングの楽しさを実感しながら、 課題解決力を自然に伸ばすことが可能
ということです。
私自身興味があったのでとりあえず資料請求してみました。
私以外にも興味を持たれた方がいましたら、資料請求はこちらからどうぞ↓
Audible×子育て まとめ
今回はAudibleの「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」から得られた私の学びをまとめてみました。
- これからの人間とAIの関係は、人間が主体であり、AIはあくまでも人間を助ける役割
- AIは、何かしらの判断を下したときAIはなぜそう判断したかの理由を説明してくれない
- 人間がAIにこうしなさいと言われ、その理由を知らないまま長期間さらされると人間の学習機能が剥奪されてしまう
- 自分の意見を出したり、みんなで討論したりということがないと最適化やイノベーションというものは生まれず、いつまでも同じことを繰り返すだけになってしまう危険性がある。それを防いでいくには人間とAIの価値観を一致させる必要がある
- デジタル社会で求められる3つの素養は、自発性、相互理解、共好(ゴンハオ)
- 小学生のうちからプログラミング教育を受けていくとこれからのデジタル時代に役に立つ「素養」を身につけることができる。
ちなみにこの作品をきっかけに私はオードリー・タンさんのファンになりました。
私の記事をきっかけにオードリー・タンさんに興味を持たれた方がいましたらコチラの作品もおすすめですよ↓
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こちらの作品の中の「多重視点」の考えは必聴ですよ!!
今までは私の中ではオードリーと言えばヘップバーンだったのですが、これらの作品をきっかけにオードリーと言えばタンになりました!!
これからもオードリー・タンさんには注目していきたいです。
今回の記事は以上です。
今回のAudible作品
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Audibleについて詳しくはこちらへ↓
【子育ての救世主!】隙間時間には聴く読書Audible(オーディブル)
プログラミング教育に興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。↓
【学校を先取り!】おすすめプログラミングオンラインスクール8選 | 千葉で子育て.com (chiba-kosodate.com)
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