数学は好きでしたか?嫌いでしたか?
子育てをする親にとって数学ほど子供に教えづらいものはないのではないかと私は思います。
それは親の数学力に左右されるからです。
私はどちらかと言えば数学は好きで得意だと思っていました。
しかし子供ができて算数の問題をパラパラと眺めた時、
『と、解き方が分からない!!』
と絶望とともに算数ができない自分に気が付きました。
あれだけ受験勉強の時に数学をやっていたのに小学校の算数も分からなくなっているのです。
正直私はショックでした。そして解けない自分に焦りました。
そんなへこんでいる状況で冷静に算数や数学について考えてみると、
算数にはさまざまな公式があり、その公式を知っていることで問題は格段に解きやすくなります。
逆に公式を知らないと問題は解くことが困難になります。
つまり大学受験を終えた後は数学に触れる機会が全くないまま月日が過ぎ、私の頭からは算数や数学の公式がほとんど消え去ってしまっていたのです。
あの受験勉強で費やした時間は何だったのか?無駄だったのか?
もっと自分の頭に定着するいい学習方法はなかったのか?
そう思っていた時に本作品に出会いました。
AI時代に必要な数学力とはどのようなものなのか?
本作品を聴くことで
- ゆとり教育により数学の学びにゆがみが生じてしまったこと
- 暗記ではなく理解することの重要性
- 実社会のさまざまなところで数学が活用されていること
などを学ぶことが出来ます。
これから子育てにおいて改めて算数や数学と向き合う親御さんにぜひ聴いていただきたい
そのような作品です。
AI時代に生きる数学力の鍛え方
※オーディブル(Audible)はAmazonのボタンを選択するとあります。
作品名:AI時代に生きる数学力の鍛え方
著者:芳沢 光雄
出版社:東洋経済新報社
本の長さ:310ページ
Audibleの再生時間:12時間48分
この作品との出会い
この作品を聴こうと思ったのは「オードリー・タン デジタルの未来を語る」がきっかけです。
オードリー・タンさんはこれからのデジタルと向き合っていくにはプログラミング思考を学んでいくべきとおっしゃっていました。
オードリー・タンさんの考えを知って以来、私は
これからのAI時代に向けて我が子にはどのような学習の機会を与えればよいのか?
を考えるようになりました。
そしてその前提として
日本での現在のAIに関する考えはどうなっているのだろうか?
というのが気になり、まずはAIと名のつくAudible作品を聴くことにしました。
初めに前回紹介させていただいた「AI時代に勝つ子・負ける子」を聴いてみました。
次に聴いたのが今回の「AI時代に生きる数学力の鍛え方」
です。
この作品から得られた学び
まず私がこの作品を聴いて思ったのが
私が学んできたことは暗記数学だった
ということです。
この作品全般を通して芳沢先生がおっしゃっていたのは、
暗記数学では応用が利かない。
数学の解き方や公式をしっかり理解しておくことが大事。
ということです。
この作品では小学生から大学生までのさまざまな問題を例に理解することの重要性を説いています。
そんな芳沢先生が本作品の中で、AI時代に必要な数学力に関して以下のように語っています。↓
数学の理解を無視したやり方だけの暗記の学習が問題になっている。
それが学力低下につながっている
そもそもやり方だけを暗記した計算は計算機が得意としている分野で人間がそこで勝負を挑んでもかなうはずがない。
人間はむしろAIを良きパートナーとして共存することをめざすべきであり、計算機と競争しない分野に軸足を置くべきである
数学の学びで大切なのは定理や公式や解法が成り立つまでのプロセスを理解することである。
そうした学習によって応用力や発想力を身につけることが出来る。
また理解したことは暗記だけの学習と違って長い間忘れないものである。
暗記ではなく自分の頭で考え理解することが大事
そのことを今後我が子に算数を教える際も意識していこうと思いました。
本作品の中で芳沢先生はプロセスの理解が大事ということで、さまざまな問題を例に繰り返しおっしゃっていました。
なるべく公式を暗記するだけでなくその公式を導く過程を理解する。
まずはそれを行っていくことが自分の頭で考える力を身につくことにつながるのだと思います。
話は少し脱線しますが、
暗記数学の行きつく先のいい例は私自身です。
数学を勉強してからもうずいぶん時間がたってしまったこともありますが、現在の私の頭からはすっかり算数や数学の公式は抜け落ちていることからもプロセスよりも公式の暗記を重視していたことが分かります。
今後我が子と算数や数学をやる際には私自身も公式のプロセスを理解し、子供とともに算数や数学を学びなおしたいです。
本作品ではAKB48のじゃんけんから飛行機の着陸体制までさまざまな実生活の事柄に数学を当てはめ考察をしています。
私も芳沢先生までとは言いませんが、算数から学びなおすことで実生活に算数や数学の知識を生かしていけたらいいなと思います。
また自分の頭で考える力を身につける方法としては、
以前紹介した「スタンフォードが中高生に教えていること」で著者であるスタンフォード大学・オンライン・ハイスクール校長である星先生が、芳沢先生とは違うアプローチ方法を以下のようにおっしゃっていました。↓
〇考える力を身につける計算問題の解き方
- ドリルから20問同じような問題を解くのではなく、5問だけを選びそれぞれの問題を4つずつ違う解き方で解いていくイメージ
- 一つの問題を違う方法で解くことで柔軟な考え方を身につける
- 常に違ったやり方を模索する考え方や心の習慣を養うことが出来る
私はこの「考える力を身につける計算問題の解き方」もとても大事だなぁと思いました。
今回芳沢先生だけの方法だと、公式に至るプロセスを理解しただけでは実際の問題への活用につながるプロセスが私にはいまいちピンときませんでした。
一方星先生の提唱する方法を私が初めて知った時、素直に「いいな」と思いました。
しかしよく考えてみるとそもそもの話にはなってしまいますが、
複数の解き方があることを知らないと複数の解き方で問題を解くことが出来ない。
ということです。
そこで芳沢先生の方法で公式を理解していると、プロセスを知っている分問題との類似点も発見できやすくなるため、
この問題にあの公式は使えるかな?
などと問題と公式が結びつくことで、複数の解き方で問題を解くことも可能になってくるかもしれません。
そのため私が考えたのは、
まずは芳沢先生のおっしゃるように公式のプロセスを重視し、理解するよう努める
↓
応用として星先生のおっしゃるような一つの問題を違う方法で解くように心掛ける
を今後意識すればAI時代に必要な数学力を鍛えることが出来るのではないかと思いました。
ぜひ実践していこうと思います。
また本作品の中で芳沢先生は
数学力を鍛えるには読解力も身につけないといけない
ともおっしゃっていました。
前回紹介した「AI時代に勝つ子・負ける子」の中でも言っていましたが、
現代の学校では
問題の文章を理解できない子供が増えている
という深刻な事態が起きているようです。
その事実を踏まえ、まずは数学力よりも国語力を身につけることが先決であると本作品を聴いて改めて実感しました。
国語力の重要性に関してはAudible作品では出口汪著「2歳から12歳の脳がグングン育つ!論理の力」で詳しく語られています。
※オーディブル(Audible)はAmazonのボタンを選択するとあります。
次回この作品も詳しく紹介できたらと考えています。
Audible × 子育て まとめ
今回はAudibleの「AI時代に生きる数学力の鍛え方」から得られた私の学びをまとめてみました。
- 数学の理解を無視した暗記数学が学力低下につながっている
- 人間は計算機と競争しても意味がなく、むしろAIを良きパートナーとして共存することをめざすべきである
- 数学の学びで大切なのは定理や公式や解法が成り立つまでのプロセスを理解することであり、そうした学習によって応用力や発想力を身につけることが出来る
- 私が考えるAI時代に必要な数学力を鍛える方法
公式のプロセスを重視し、理解するよう努め、そのうえで一つの問題を複数の方法で解くように心掛ける
- 数学力を身につけるには国語力を身につけることが先決
今回の記事は以上です。
今回は複数のAudible作品から得られた知識が私の中で重なることにより、考えをより深めることが出来ました。
それはまさに読書の楽しみであり醍醐味です。
今回読書の醍醐味をAudibleでも体感できたのでとても良かったです。
Audibleでは読書と異なり強制的に耳から文字列が入ってくるため、私の中では本を読むより早く内容が頭に入ると思っているためとても素晴らしいサービスだと感じています。
まだAudibleを利用したことない方はぜひ無料体験してみてください。
特に読書好きの方ならその価値は分かっていただけると思いますよ。
今回のAudible作品
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Audibleについて詳しくはこちらへ↓
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